がん免疫治療法CAR-Tで大塚製薬と大阪大が提携

大塚製薬は8月21日、次世代のがん免疫治療法「CAR-T(カーティー)」の研究開発などで大阪大学と組むと発表した。全ての領域のがんを対象に共同で基礎研究を進め、大塚製薬は全世界での臨床試験(治験)や製造・販売を独占的に請け負う。同社は4月にタカラバイオと組み、CAR-T事業に参入すると表明している。大阪大と組み対象疾患を増やす考え。

CAR-Tは異物を排除する「T細胞」と呼ぶ免疫細胞を強化してがん細胞への攻撃の効果を高める治療法。大阪大学は同治療法で血液がんの一種である多発性骨髄腫の研究を手掛けており、正常細胞を傷つけずに、骨髄細胞だけを排除できるのが特徴だという。

今回は大阪大学が手掛ける血液がんの治療に加え、がんを中心とした全ての疾患が契約の対象。診断薬の研究も含む。大塚製薬はタカラバイオと血液がんの一種である急性リンパ性白血病の治療薬の開発を目指している。今回の契約でCAR-Tによる血液がん治療の対象を広げる。CAR-Tをめぐっては、国内では武田薬品工業が2019年にも臨床試験(治験)を始めるほか、第一三共や小野薬品工業も取組む。外資も積極的に取り組んでおり、開発競争は激しくなりそうだ。

出典元:日本経済新聞2018年8月22日朝刊